育てる力を育てる〜氣質教育論 は、現在準備中です。

2022/02/12 21:48


みなさん、こんにちは。氣質教育論を考案した松岡美奈子と申します。


今日は京セラ創設者稲盛和夫さんの公式をご紹介したいと思います。元々はビジネスパーソンを想定したものだと思いますが、子育てにも通じる話だと思いぜひお伝えしたいと考えました。


タイトルにある公式は、考え方はマイナス100からプラス100まであります。熱意や能力は0から100です。


例えば、能力は低いものの非常に熱心で、少し前向きな子どもがいるとします。

(少し前向き 考え方10)×(非常に熱心 熱意100)×(能力は低い 能力5)=5000の結果となります。


次に、能力は高いのに熱意もなく、考え方もマイナス思考となるとどうなるか。

(マイナス思考 マイナス50)×(熱意なし 熱意10)×(能力高い 能力100)=マイナス50000!!


私は普段、沢山の大人の方の夢やビジョンのサポートをしているのですがこの公式を痛感します。能力は高いのに、もったいないと感じる方に沢山お会いして、この考え方の差というものを実感しています。


子育ての時期、ついつい子どもの能力を高めたい。学習にしろスポーツにしろ、能力をつけたい、つけてあげたいと感じる保護者が多いのではないでしょうか?

私は能力に関しては将来的に伸ばすことは十分可能だと感じています。もちろん一部のスポーツ、例えばオリンピック選手を目指す場合などはそんな悠長なことを言ってられないと感じる保護者や指導者もおられるかもしれません。

しかし一般的な学習能力については後からでも身につけることは可能ではないでしょうか。スポーツにおいても、私の次男もサッカー選手になりたいという夢があり8歳くらいの時に元プロサッカー選手とお話しする機会がありました。彼からのアドバイスは、まずはサッカーを好きなこと、チームメイトと仲良くサッカーすることを優先させるようにとのことでした。真剣にサッカーについて取り組むのは体も心もある程度整った14歳くらいでいいよと。

能力に関しては成長してから、大人になってからでも遅くない、そう思いませんか?大人になったから諦めるのではなく、何歳からでも挑戦できるもの、これが能力だと思います。また最近のデジタル技術は、この能力を補完するものですよね。


次に熱意に関しても、子どもが自発的に楽しいと思えば熱意は溢れてくるものです。これに関しては全く親が押し付けることなく、本人の心から湧き出る熱意を待つことも大事だと思います。

またこの熱意に関しては氣質教育論がとても役に立ちます。というのも熱意の示し方、またそれの受け取り方が氣質によって異なるからです。

火の氣質の熱意の示し方は分かりやすいものです。まさに情熱そのもの。しかし水の氣質は内に秘めた熱意のため周囲からは分かりづらく、また子どもが水、親が火の場合、親は水の子どもの内なる熱意に気づかず、うちの子はやる気がないと感じることもあります。でも熱意はやはり熱意、必ず花開くと思います。


さて、では考え方。私は子ども時代はとにかくこの考え方をプラスに、プラスに導く時期だと感じています。プラス思考、ポジティブシンキングが単純にいいというものでもないですが、物事を肯定的に、自分の存在を肯定的に捉えることは常に大事ではないでしょうか。ネガティブなものの捉え方が、時にはリスク管理、リスクヘッジとして働くことも多々ありますが、自分の存在や起きた出来事に対してはプラスに捉える姿勢も非常に重要です。


先の計算式でも、非常に能力も高く、熱意もないわけではない、ただマイナス思考の影響で成果はマイナス50000となってしまうわけです。残念ながら、こんなケースを日々多々目にしています。大人も子どもも能力を伸ばすより、熱意を演じるより、マイナス思考をプラス思考にすることの方がずっと成果が大きくなるわけです。


この考え方に影響を与えるのが幼少期の親との関係性なのです。親も親としてベストを尽くした、けれどマイナスの考え方になることもあります。理由の一つに氣質の違いも挙げることができます。親の価値観の押し付け、これが子どもの自己肯定感を下げることもあります。親も子も違いを認め、みんな違ってみんないい、そう感じることで、その思いをシェアすることで子どもはありのままの自分を受け入れる=将来的なプラス思考の種を身につけることが可能になります。


氣質思考はこの考え方を少しでもプラスにするためのツールなのです!